栄養満点でおいしい蜂蜜はこう選べ!失敗しない選び方ガイド
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純粋、無添加、生(ローハニー)はちみつ等々、いくつか名称があるハチミツ。
実際、はちみつを買おうとすると、“どの蜂蜜がいいのか分からなかったり、安心して買っていた蜂蜜に実は栄養がなかった”なんてことは結構よくある話...。
ここでは、他では教えてくれない蜂蜜の豆知識を紹介しています。
これさえ知れば、お買い物の際にもう迷うことはありません。
栄養豊富でおいしいハチミツを簡単に選ぶことができます♪
名称に騙されてはダメ!蜂蜜を選ぶ上で一番大切な「非加熱」
まず、砂糖を加えた加糖ハチミツ・煮詰めて味を濃くした精製ハチミツでなければ、純粋、無添加、天然、生といった名称がついたハチミツに違いはありません。
天然そのままの甘さ・栄養がたっぷり詰まっていますので、美容・健康には抜群。
ただ問題は、どんな風に採取されたか?
蜂蜜には、酵素・ビタミン・ミネラルといった、人間が生きていく上でも欠かせない栄養分がたっぷり配合されていますが、熱に弱いという弱点をもっています。
そのため、採取される際などに熱を加えられると栄養分は損なわれてしまい、体には害もなければ得もない単なる天然の甘味料になっている可能性があります。
もちろん、白砂糖よりはカラダにはいいですが、栄養成分も期待して召し上がっている方にはあまり意味がないんです。
どうして加熱された蜂蜜が販売されているの?
じゃあ、どうして蜂蜜を採取する際に、わざわざ加熱して栄養分を損なわせるような必要があるのか?
それは、企業側が生産コストを抑えたいため。
出来立ての蜂蜜を採取するには、遠心分離機が使用されます。
ただ、みつばち達によって水分を飛ばされ濃縮されたハチミツは、巣箱からなかなか流れにくい(取れにくい)性質があります。
そこで、できるだけ早く採取するには、熱を加えるのが一番早い解決法。
蜜が、柔らかく溶けるような状態になるため採取しやすく、時間・手間を大幅に節約することができるんです。
でも、こうした蜂蜜でも、何か砂糖などを加えているわけではないので、純粋・天然・無添加・生ハチミツといった名称をつけて販売することができちゃうんです。
蜂蜜はみつばち達が巣箱の中にせっせと蜜を貯蔵し、羽根を一生懸命羽ばたかせて水分を飛ばし濃縮していきます。
この工程があるからこそ、甘くて栄養豊富な蜂蜜が出来上がります。
また、蜂蜜は浸透圧が高く、殺菌性・防腐性にも大変優れており、昔から消毒や火傷等、喉の痛みや咳止め、口内炎などにも使用されています。
浸透圧が高いというのは、細菌などが侵入してきても、それら細菌の水分が吸い取られて死滅してしまうという仕組み。
とにかく、殺菌力が高く腐りにくいということ。
蜂蜜が数年経っても腐らないのは、天然の防腐性が働いているためなんです。
とにかく、数え切れないほどの効果・効能をもっている蜂蜜を、コストを抑えるために加熱しダメにしてしまうというのはちょっと残念...。
非加熱はちみつの定義
まったく熱を加えずに蜂蜜を採取することにこしたことはありませんが、蜜はどうしても固く結晶化に近い状態なので、ある程度の熱を加え蜜が巣から離れるようにしなければいけません。
その際、35°~45°ぐらいの低温であれば、ハチミツないの栄養は損なわれにくいため、特に問題はございません。
ここまでが一般的に非加熱はちみつのラインで、45度以上の熱を加えて採取された蜂蜜は、酵素・ビタミン等の多くが破壊され、栄養はそれほど期待できなくなります。
安価で粗悪なハチミツの場合、45°以上の熱で採取されたり、一気に熱を上げビン詰めを行ったりしているモノがございます。
非加熱ハチミツの見分け方
残念ながら、そのハチミツが非加熱かどうかを表示しているハチミツはほぼありません。
店頭・通販に限らず、純粋はちみつ!天然はちみつ!と販売されていても、実は加熱処理されていたり、逆に非加熱で採取されたモノも販売されています。
非加熱か加熱かを明記することを義務付けるようにすれば、お買い物が簡素になるとは思うのですが...。
とにかく、非加熱かどうかの見分けは一見しただけでは分かりにくいので、確実に良いハチミツを買うなら、商品情報が豊富なネット通販でのハチミツ専門店がおすすめ。
ただ、気をつけたいのは、やたらと自然派をアピールして、肝心の“どう採蜜されたか?熱は、生産過程・輸送過程において加えられているか?”については触れないようにしているお店もあります。
純粋・無添加といった名称でカモフラージュし、ほとんど栄養のないハチミツが販売されていると思うと、ちょっと残念ですよねぇ...。
お買い物の際には、加熱・非加熱についてもしっかり明記されているお店を選ぶことが何より大切です。
遠心分離機にはかけないで採取する生はちみつ
最近、ネットなどで話題になっているのが生はちみつ。ローハニーとも呼ばれています。
こちらは、採取する際に、“遠心分離機を使用せず、熱も加えず、手作業で蜂蜜を採取する蜂蜜”という説明がちらほら見つかります。
ただ、こちらの定義もあいまいで、純粋・天然・無添加と同じくくりで販売されているものもあり、現に、遠心分離機を使用して採取したものでも『生ハチミツ』という名称で販売されています。
どちらにしろ、何度も繰り返しますが、高い熱が加えられていないハチミツであることが何より大切です。
海外産はちみつは大丈夫?
さて、ここまで蜂蜜を選ぶ際には、『非加熱』が大切だというお話をさせていただきました。ここからは、外国産はちみつの安全性について。
海外産ハチミツは、日本ではなかなか採取しにくいお花の蜂蜜が多く、お味もフルーティー。
ちょっと変わった味の蜂蜜をお好きな方には大変人気です。
大切な採取法の基準はというと、基本的に熱を加えたハチミツはハチミツとして販売できないという基準が一般的。
中でもかなり厳しめな基準を設けている国として知られてるのはニュージーランド。
マヌカハニーとかで一躍有名になりましたよね。
花の栽培法・蜜の採取法・梱包等、さまざまな工程において、かなりの規格が制定されています。
ということで、すべての輸入ハチミツは全部非加熱で安心!といきたいところですが、これがまた微妙なところ。
採取された時は、確かに非加熱でも、例えば、輸送コストが安い船便で赤道を通る際には60度ぐらいになってしまうので、せっかくの栄養が壊れたまま日本へ到着...。
あとは、輸入後、日本のメーカーがかなりの高温をハチミツに加え、一気に早くビン詰めを行っていることも。
それもこれも、結局生産コストを下げるため。
もちろん、価格も安くなりますが、栄養面ではどうかな?っていうハチミツが結構多いの実情。
ただ、輸入ハチミツの全部が全部、質の悪いハチミツではありません。
お店によって、生産から輸送まで品質を損なわないように管理しているところもございます。
特に心配な中国産ハチミツについて
中国産の食品は、お値段は安いけど健康面が心配というのが正直なところ。
ハチミツに関しても同じことが言えますが、基本的に、中国産蜂蜜だからといって危険というわけではなく安全性は保証されています。
ただ、そうした蜂蜜が非加熱かどうかは、別問題。
お店・メーカー側のみぞ知る領域です。
もちろん、現地で一から拠点を立ち上げ高品質の蜂蜜を生産しているところもあります。
中国に生産拠点を置くメリットは結構多く、たとえば、
- 原料・労働コストが抑えられ低価格での販売が可能
- 品質を維持したまま販売することができる ※仮に船便で輸送しても赤道を通る必要がなく、加熱される等の心配がない
- 距離が近く輸送コストが安い。その分さらに販売価格に転嫁できる
といったことが挙げられます。
そのため、中国産だからダメ!ということはなく、他の外国産はちみつでも国産はちみつでも“これってもしや...”というモノが実は結構あふれています。
あまりに安い蜂蜜は危険 非加熱はちみつの平均価格
非加熱ハチミツは、1kgぐらいで5.000円~6.000円ぐらいが平均的な相場。
もちろん、大規模生産している場合、それよりも多少安くはなりますし、逆に、珍しいお花やこだわりをもったハチミツは高くなります。
どちらにせよ、非加熱ハチミツは手間がかかるため、価格は少々高め。
スーパーでよく見かける大手メーカー系の安いハチミツは、国産・海外産に限らず、加熱処理で採取されたり、輸送中に熱が加わっていたり、蜜自体の質が悪かったりする等々、全部とは言えませんが、安いのには安い理由があると考えたほうが無難かもしれません。
もちろん、徹底した管理の元、かなりの規模で生産性を高め、お手頃な価格で販売している可能性はゼロではありませんが、そこの真偽はあまりハッキリしていません。
いずれにせよ、もしお買い物で迷ったら、多少高くても生産工程がしっかり見える蜂蜜を買ったほうが安心できますよね。
1000gだと、大きめスプーン1杯を毎日食べて、約2.5~3ヶ月。
その他、料理とかにも使うとなると、1kgはそれほど多い量ではありません。
300gや600gサイズも販売されていますが、どうせなら、1kgを基準にして買うほうが何かとお得になります。
多くのハチミツ店でも、やはり1kgや1.2kgサイズが人気商品になっています。
妊娠中・授乳中にハチミツを食べても大丈夫?
1歳未満の赤ちゃんに、天然ハチミツを食べさせちゃダメというのは、みなさんご存知だと思います。
それは、1歳未満の赤ちゃんは、腸機能がしっかり発達しておらず、蜂蜜に含まれるボツリヌス菌に対応できないから。
食べてしまうと、乳児ボツリヌス症を発症し、重篤な症状を引き起こす可能性があります。
では、妊娠中・授乳中のお母さんがハチミツを食べて、それが赤ちゃんに悪影響がでるかどうか?
答えは、NO!
ボツリヌス菌は大人の体ではしっかり処理されるので、それが血液や母乳に入ることはありません。
むしろ、妊婦さんやお母さんは、積極的にハチミツを食べたほうが、健康面・美容面でメリットばかり♪
例えば、風邪気味だけど、赤ちゃんに気をつかって薬を飲みたくないなんてこともありますよね。
そんなときこそ、殺菌力が強いハチミツ!天然のお薬代わりになりますよ。
他にも、人間が生きてく上で欠かせない栄養成分が含まれているので、どんどん摂取していきましょう。
まとめ
ここまで、はちみつの種類・選び方などを紹介してきました。
特に、そのハチミツが非加熱であるかどうかは、お買い物の際に一番気を付けたいポイント。
純粋だったり、無添加だったり、天然だったり、そうしたカラダに優しそうな名前がついて、しかも価格も安いハチミツを見つけてしまうと、ついつい買い得!なんて思ってしまいますよね。
でも、安さを重視して、栄養がほとんどない天然甘味料としてのハチミツをお求めなら別ですが、酵素・ミネラル・ビタミン等が豊富な『本物のハチミツ』が欲しいなら、やはりお値段は高めでも、非加熱ハチミツを選ぶことをおすすめします。
- 純粋等の名称、国内・海外産に関わらず「非加熱」かどうかもチェックするようにしましょう。
- あまりにも安いハチミツには注意が必要。
- 確実に良いハチミツを選ぶには通販でのお買い物がおすすめ。(より詳しい商品情報があり品質を見極めやすい)